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色彩の画家・流麻二果 個展『色の足処/The Colors Have Gone Through』が開催中。

2018.11.29

展示風景「色の足処 / The Colors Have Gone Through」2018

『花椿』の短編小説の挿画や、資生堂ギャラリーでのグループ展『絵画を抱きしめて』(2015年)での展示、ファッションブランドとのコラボレーションなど、多方面で活躍し、現代を代表する女性画家である流麻二果さんの個展が開催中です。

流麻二果『色の跡:和田三造「南風」/ Traces of Colors: Sanzo Wada “South Wind”』2018

 今回展示される作品は、2018年3月にポーラ美術館で発表された、油絵による光の色彩表現に向き合い制作した新シリーズ『色の跡』をはじめ、西洋絵画の光を捉えようとした日本近代絵画における色彩、特に画家・和田三造氏が描いた『南風』(1907年)に注目し、制作された作品群です。和田氏は流さんと血縁関係にある作家で、画家でありながら日本文化における色彩の標準化の必要性にかられ日本標準色協会(後に日本色彩研究所に改名)を設立し、デザインや工芸を含む、日本の色彩研究に尽力した人物。100年以上の時を経て、和田氏の作品、そして色彩研究が、流さんの新たな視点により再解釈され新しい作品として花開きました。

流麻二果『水 / Still Water』2018
流麻二果『日本の色の跡 / Traces of Japanese Colors』2018

 本展の新作作品において、西洋絵画の影響を受けながらも、和田氏によって規定された日本の伝統色と呼ばれるものがいかに日本文化のなかに内在しているのかが「色の足跡(あと)」として探求されています。
 何層にも重ねられた色彩が奏でる美しさは、見るものを”色”の世界に惹き込みます。鮮やかでありつつ、淡く優美な世界が繰り広げられる個展にぜひ足を運んでみてください。

展示風景「色の足処 / The Colors Have Gone Through」2018

 また、流麻二果さんとカッティングシートなどの装飾素材を提供する株式会社中川ケミカルの共同ウェブプロジェクト『日本の色』がスタートしました。様ざまなフィールドで活躍されている方々へのインタビューやリサーチ活動を通して現代の「日本の色」を探求しアップデートすることを目的としたサイトです。こちらも合わせてご覧ください。
▶『日本の色』ウェブサイトhttp://nihon-no-iro.jp

『色の足処/The Colors Have Gone Through』

場所:ユカ・ツルノ・ギャラリー
YUKA TSURUNO GALLERY
〒140-0002 東京都品川区東品川 1-33-10-3F
TERRADA Art Complex 3F
Tel: 03-5781-2525 / Fax: 03-5781-2526

http://yukatsuruno.com

Opening hours: 11:00〜18:00 (Fri.〜20:00)
日、月、祝日休

写真はすべて© the Artist, courtesy of Yuka Tsuruno Gallery
photo/加藤健

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