#02 「実写のマスク」

(1)写真の上をマウスで自由にドラッグしてみてください。
(2)次に、手を離して、どうなるか見ていてください。

(1)写真の上を指で、自由になぞってみてください。
(2)次に、手を離して、どうなるか見ていてください。

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花椿実験室 with ユーフラテス

#02 実写のマスク

2017.05.22

作/ユーフラテス(EUPHRATES)

この実験では、画面を指でなぞる(あるいはドラッグする)と、写真の一部がずれ、文字が浮かびあがります。文字は、背景と質感が近しいため、動かし続けないと読みづらく感じるでしょう。
次に指を離すと、背景はゆっくりと元の位置に戻っていきます。そしてぴったりと合わさった瞬間、背景と一体化することで文字が消えます。この「文字の消え方」ですが、何やら「ふわっ」とした独特の感触ではありませんでしたか? 消える文字が奇妙な喪失感をもたらすこの表現を、私たちは「実写のマスク」と呼んでいます。

でも、なぜこのような感触を覚えるのでしょう?
背景と文字があわさった瞬間、文字の輪郭は瞬時に消え去っています。しかし、文字を構成していた要素(色やテクスチャー)は、変わらずそこに残っています。これは仮説ですが、文字の輪郭は消えているのに、要素は保持されているため、認識にちぐはぐさが生まれ、私たちが「文字が消えた」と実感するのに遅れが生じているのかもしれません。

あなたの頭の中で何が起こっているのか。この「意味が消失」したかのような生理的な気持ち良さを確かめながら、考えてみてください。

ユーフラテス 石川将也

【写真について】
・1枚目 日月潭(台湾)
・2枚目 工事現場(東京・渋谷)
・3枚目 資生堂パーラー マキアージュ・ショコラ
・4枚目 資生堂 ルージュルージュ
撮影:
1、3:山本晃士ロバート(ユーフラテス)
2、4:石川将也(ユーフラテス)

【制作協力】
ワンパク
花椿の紙面では、紙メディアならではの「花椿実験室」を行っています。そちらもぜひ体験してみてください。
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