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#03 「かたちの手触り」

  1. ドットが飛び交う黒い画面の中を、一度クリックしてください。しばらくするとある「形」が現れます。
  2. 形がはっきりと見えてきたら、べつの場所をもう一度クリックしてください。
  3. いろいろクリックして、他にどんな形が現れるか、試してみてください。何度かクリックを続けると、解説を見ることができます。
  1. ドットが飛び交う黒い画面の中を、一度タップしてください。しばらくするとある「形」が現れます。
  2. 形がはっきりと見えてきたら、べつの場所をもう一度タップしてください。
  3. いろいろタップして、他にどんな形が現れるか、試してみてください。何度かタップを続けると、解説を見ることができます。
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花椿実験室 with ユーフラテス

#03 かたちの手触り 〜しばらくすると見えてくる

2017.11.07

作/ユーフラテス(EUPHRATES)

この実験で使われているプログラムをおおざっぱに説明すると、こんな仕組みで動いています。

(1)2500個のドットを、ランダムに動かす。
(2)画面がクリックされたら、ある領域内のドットを停止させる。
(領域の形は、四角だったり三角だったり、文字だったりします)

これだけなのですが、見ている側は、形が〈段々と立ち現れてくる〉ような印象を、受け取ったはずです。
停止領域の外にあったドットは、しだいに領域のはじっこにペタペタとくっついて止まります。そして、はじっこにくっついたドットが増えることで、形がよりはっきりと認識できるようになっていきます。最終的にはドットは領域の端をすべて覆いつくし 、完全な輪郭線があらわれます。

しかし、私たち人間は、クリックしてからほんの1秒ほど経った頃、領域の端のドットがくっつきはじめたぐらいで、もう領域の形を認識することができます。これは、「主観的輪郭」という認知現象によるものと考えられます。私たちは、まだまばらなドットを輪郭の一部としてつなぎ合わせて、形を頭の中で作り上げることができます。これは、人間の視覚に備わっている、欠けた情報を補完する能力のひとつです。
興味深いのは、はじっこにくっついたドットが増え、形の輪郭がはっきりするに従い、形に対する興味(面白み)が段々と失われていくように感じられることです。

完全な形よりも、補完能力を必要とする不完全な形のほうが、「見ていられる」。段々と補完する必要がなくなっていくこのプログラムを触って、あなたの意識がどのように変化していくか、確認してみてください。
(主観的輪郭とは、実際に線や色で隔てられた「輪郭」が存在しないにも関わらず、輪郭が知覚されるという現象のこと。「カニッツァの三角形」が有名)
Google 検索 「カニッツァの三角形」

ユーフラテス 石川将也・山本晃士ロバート

【制作協力】
ワンパク
花椿の紙面では、紙メディアならではの「花椿実験室」を行っています。そちらもぜひ体験してみてください。
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