前の記事

空想ガストロノミー

ピノ・ノワールの妖精

2018.10.23

イラスト・文/田中 麻紀子

夏も終わって、ようやく秋の気配になってきたパリ。(だけれど今年はちょっと変な気候。まだまだ日中は半袖で過ごせる日もあったり!)

この時期は、こちらで年中飲まれているワインのイベントなどがたくさんあるのです!収穫祭や、ワイン市、ボジョレーヌーボーの解禁も。
少し前より、自然な製法で造られたナチュラルワインも人気で、ある日カーヴのテラスでひと息ついて、赤ワインを頼みました。

何杯でもいけてしまいそうな、葡萄ジュースみたいな赤。グラスを持ち上げ、空に掲げて、透き通る美しいルビー色を眺めながら、この子も生きているのよね〜、としみじみ。

そう言えば昔日本で、とあるレストランの隣の席で、もうすでに出来上がっているのに、更に埃にまみれたヴィンテージワインをこれみよがしに注文し、空けていたお客様。最後は見るも無残な形相でレストランの白いテーブルクロスの上に顔をうずめていたのですが…それを見たときも、ワインは生きているのだから、自分の丈に合ったワインを美味しく頂かないと、こてんぱにやられてしまうのね…と思ったのでした…。

クリエイターの紹介

田中 麻記子

イラストレーター/画家

1975年 東京生まれ フランス在住
水彩、油彩、パステル、鉛筆を中心に国内外で発表。
食べ物デッサンの画集「La collection gastronomique」(HeHe / ヒヒ)、ピエール・エルメ・パリ・ジャポン「Macaron Baby」のデザインを手掛ける。
photo:Aya Watada
http://tanakamakiko.com/

GIFアニメ制作協力/植木 駿

もっとみる

こちらもおすすめ